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平成29年7月九州北部豪雨における災害廃棄物対策について

最新情報

平成29年

9月4日
平成29年7月九州北部豪雨により特に必要となった一般廃棄物の処理を行う場合に係る廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行規則第12条の7の16第1項に規定する環境省令で定める一般廃棄物の特例に関する省令の施行について(通知)」を発出
8月8日
各種事務連絡を自治体に発出しました。
平成29年7月九州北部豪雨に係る災害廃棄物処理事業において、被災市町村が損壊家屋の解体・撤去を行う場合の留意事項について(周知)」、
貴重品の取扱いについて
7月6日
各種事務連絡を自治体に発出しました。
6月30日からの梅雨前線に伴う大雨及び平成29年台風第3号により発生した災害廃棄物の処理等に係る補助制度の円滑な活用について(周知)」、
6月30日からの梅雨前線に伴う大雨及び平成29年台風第3号に係る災害廃棄物に起因する害虫及び悪臭への対策について(周知)」、
水害による災害廃棄物処理の留意点について」、
災害廃棄物の分別について」、
被災したパソコンの処理について」、
被災した家電リサイクル法対象品目の処理について」、
九州地方における大規模浸水により被災した自動車の処理について(お知らせ)

被害状況

家屋の被害状況

県名 全壊 半壊 一部損壊 浸水被害
福岡県 275棟 831棟 39棟 616棟
大分県 48棟 269棟 5棟 993棟
出典:
平成29年7月九州北部豪雨に関する情報(第172報)
(福岡県災害対策本部、平成30年2月21日17:00現在)
「平成29年7月九州北部豪雨」に関する災害情報について」
(最終報)(大分県災害対策連絡室、平成29年8月31日17:00現在)
※現在報告されているものであるため、今後被害状況の把握とともに、棟数は変わる。

熊本県、大分県内の一般廃棄物処理施設の被害状況

  • 廃棄物処理施設に被害なし
  • 被害が大きかった福岡県朝倉市においても7月7日から生活ごみの収集を再開
  • 浄化槽が水没し、便槽内に土砂等が流入している(被災基数は調査中)。

大雨による被害状況

土砂・流木による農地被害
(朝倉市杷木地区林田
7月9日撮影)

土砂・流木による農地被害
(朝倉市杷木地区林田
7月9日撮影)

土砂・流木による水田被害
(朝倉市杷木地区島田
7月9日撮影)

大量の流木による農地被害
(朝倉市杷木地区山田
7月10日撮影)

道路方側の崩落
(東峰村鼓の里付近
7月11日撮影)

道路盛土の土砂流出
(朝倉市甘木地区長田
7月11日撮影)

各地の主な被害状況

各地の主な被害状況

環境省の取組(災害廃棄物)

  • 発災直後に災害対策チームの設置などの体制を整備するとともに、現地に人員を派遣し、技術的助言等を実施
  • 7月27日には、環境大臣が福岡県福岡市、朝倉市、東峰村、大分県日田市を訪問し、福岡県知事等と災害廃棄物の処理方針について意見交換を実施

体制整備

  • 環境省災害対策チームを設置(7月5日夜)
  • 九州地方環境事務所に災害対策本部を設置(7月6日朝)

現地への人員派遣及び技術的助言

  • (1)環境省からの支援
    • 福岡県災害対策本部に九州地方環境事務所職員及び災害廃棄物処理支援ネットワーク(D.Waste-Net)の専門家を派遣(7月6日)
    • 福岡県朝倉市(7月6日~)及び福岡県東峰村(7月10日~)に現地支援チームを常駐させ、福岡県と連携して被災状況の確認、仮置場の確保、災害廃棄物の分別、適正処理に関する支援を実施
    • 大分県中津市、日田市に九州地方環境事務所職員を派遣し、仮置場の設置状況、支援の必要性等について現地調査・助言を実施(7月12日)
    • ボランティアによる災害廃棄物の被災家屋からの搬出活動の本格化に備え、ボランティアセンターにおいて災害廃棄物の分別等の留意点について説明(7月14日)
  • (2)自治体からの支援
    • 朝倉市、東峰村で処理しきれない可燃物の広域処理の調整を行い、福岡市、北九州市、久留米市、飯塚市、筑紫野・小郡・基山清掃施設組合に受入れ実施
      被災自治体 福岡市 北九州市 久留米市 飯塚市 筑紫野・小郡・基山
      清掃施設組合
      朝倉市 7/13~ 7/13~10/20 - - 7/24~8/25
      東峰村 7/15~11/25 7/24~8/23 7/17~10/28 7/20~12/26 -
    • 全国都市清掃会議の調整により京都市・長崎市・熊本市・岡山市・北九州市・鹿児島市等からごみ収集車を朝倉市に派遣。災害廃棄物の収集を支援(7月19日~)

流木等の課題への対応

  • 災害廃棄物処理事業費補助金の活用、仮置場設置を含めた災害廃棄物処理技術に関する情報を提供
  • 被災市町村が仮置場を確保し、災害廃棄物の受入れを開始(福岡県朝倉市3箇所・東峰村3箇所は7月9日~、大分県日田市4箇所は7月7日~7月31日、大分県中津市1箇所は7月9日~7月17日)
  • 民有地から災害廃棄物の仮置場に搬出された流木に関しては、順次、処理を実施
  • 流木等処理に関する関係省庁課長会議に本省担当課長が参画。現地では環境省現地支援チームが流木に関しても関係省と連携して支援を実施

現地支援チームによる福岡県朝倉市への技術的助言
現地支援チームによる福岡県朝倉市への技術的助言

災害廃棄物の仮置場設置状況(福岡県朝倉市 7月9日時点)
災害廃棄物の仮置場設置状況
(福岡県朝倉市 7月9日時点)

環境省 九州北部豪雨関係対応体制図

九州北部豪雨関係対応体制図

※必要に応じて体制は適宜見直す。

環境省の対応状況

7月5日

  • 環境省災害対策チームを設置(20:50)

7月6日

  • 九州地方環境事務所に災害対策本部を設置(8:00)
  • 第1回環境省災害対策チーム会合を開催(8:30)
  • 地方環境事務所との連絡会を開催(15:30)
  • 環境省職員(1名)と災害廃棄物処理支援ネットワーク(D.Waste-Net)の専門家(2名)を福岡県災害対策本部に派遣
  • 福岡県朝倉市に現地支援チーム(環境省職員・D.Waste-Net専門家)を派遣し、被災状況及び今後の支援方針について確認
  • 各種災害廃棄物対策に係る事務連絡を発出

7月7日

  • 政府調査団に担当課長と担当官を派遣
  • 福岡県朝倉市において、災害廃棄物の仮置場の分別区分について、技術的な助言を実施

7月8日

  • 福岡県朝倉市において、災害廃棄物の仮置場候補地を事前調査運営体制等について、技術的な助言を実施

7月9日

  • 政府調査団(大分県日田市、福岡県東峰村)に担当課長を派遣
  • 福岡県朝倉市において、災害廃棄物の仮置場における受入れ状況を確認し、分別等について助言を実施

7月10日

  • 福岡県東峰村に現地支援チームを派遣し、被災状況の確認及び今後の支援方針について確認
  • 福岡県と連携して、朝倉市、東峰村において、今後の災害廃棄物処理の方針、仮置場の設置状況、支援の必要性等について現地調査・助言を実施

7月11日

  • 福岡県と連携して、添田町、東峰村において、今後の災害廃棄物処理の方針、仮置場の設置状況、支援の必要性等について現地調査・助言を実施

7月12日

  • 大分県中津市、日田市に九州地方環境事務所職員を派遣し、仮置場の設置状況、支援の必要性等について現地調査・助言を実施

7月27日

  • 山本環境大臣が現地調査

8月7日

  • 九州地方環境事務所に支援拠点を移転

10月13日

  • 流木の二次仮置場(福岡県筑後市)で受入れ開始

九州北部豪雨における災害廃棄物の広域処理

広域処理の必要性

  • 朝倉市・東峰村は自力での処理が難しいと判断し、環境省および福岡県を通じ、福岡市・北九州市等に広域処理の応援を要請

主な広域処理

  • 朝倉市の広域処理


朝倉市から福岡市へ災害廃棄物を
運搬する車両への積み込み状況

福岡市 日量最大100トン※、7/13~
北九州市 日量50トン程度※、
7/13~10/20
筑紫野・小郡
基山清掃施設組合
日量最大50トン、7/24~

※東峰村と合わせて

  • 東峰村の広域処理


朝倉市から北九州市へ災害廃棄物を
運搬する車両

福岡市 日量最大100トン※、7/15~11/25
久留米市 日量最大16トン、7/17~10/28
飯塚市 日量最大6トン、7/20~12/26
北九州市 日量最大50トン※、7/24~8/23

※朝倉市と合わせて

九州北部豪雨における災害廃棄物の処理の支援(収集・運搬等)

  • 仮置場での円滑な受入れを実施するため、仮置場にたまった災害廃棄物を廃棄物 処理施設へ運搬する体制を強化
  • 住民が自主的に災害廃棄物を集積した個所の早期解決(火災防止・二次災害防止)

主な収集・運搬に関する支援

全国都市清掃会議に調整を依頼するなどして、福岡市・北九州市・京都市・長崎市・熊本市・岡山市・鹿児島市等に支援いただいている。

支援先 朝倉市
福岡市 7/13~7/22、8/9~8/31、9/25~10/6
北九州市 7/15、8/3~8/29
京都市 7/19~8/2
長崎市 7/19~8/31
熊本市 7/24~8/10、8/22~8/31
岡山市 8/3~8/23
鹿児島市 8/3~8/31

福岡市のクレーン付きトラック
(8月29日撮影)

北九州市の応援車両
(7月15日撮影)
※国環研 災害情報プラットフォームより

自主的に集積された災害廃棄物
(7月撮影)

災害廃棄物の仮置場の状況

仮置前
(7月8日撮影)

仮置開始4日目
(7月12日撮影)

ドローンによる仮置場空撮画像
(7月16日撮影)

仮置場への搬入状況
(7月17日撮影)

積上げ状況 約2.5m
(7月15日撮影)

可燃物の搬出状況
(7月12日撮影)

関連リンク


災害廃棄物対策フォトチャンネルについて

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環境省 災害廃棄物対策フォトチャンネル~大規模災害時の災害廃棄物対策の記録~

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